完成見本品の依頼品製作最後の疾風が完成しました。

では前回の続きから完成までをどうぞ。
機体にフィルタリングを行います。
特に日の丸の白帯のところは少し黄ばんだ感じにしたいのでこの色で。



下面もウェザリングを加えます。

プロペラとスピンナーもハゲチョロを施すために、まずは8番のビン生を吹きました。
ブレードはその上から先端だけマスキングして黄橙色を塗装。

ブレードは319番(薄松葉色)を吹きます

スピンナーの塗装指示はイエロー(4番)でしたが、彩度を落としたかったのでMr.カラー113番(RLM04)で塗っています。
そしてカリカリと剥がしてチッピングして墨入れ&ウェザリング

ブレードの細い黄橙色の線と、四角はデカールで済ませました。

カウルフラップは開状態にしたので、排気管以外に開閉作動用のヒンジのようなパーツも付きます。

いよいよ全体の組立てっす!

胴体にカウルフラップを取り付け

そしてエンジン
何もしていません(笑)

各部の組み立てですが、このキットいい意味でも悪い意味でもハセガワらしいです。
まず脚柱の差し込み部がガッタガタ


因みにこの差し込み部にはあらかじめ金属線を埋め込んで補強しています。
塗装前に差し込んでおいて、塗装時はこれを割りばしなどに挿して塗装し、最後にカットしています。

んで、このままだと角度も決まらないし強度的にも心配、さらに時間もかかります。
なので四角い差し込み部の2辺にプラペーパー(0.14mm)を貼りました。

これでちょうど少しきつめ位の差し込み具合でバッチリ!
フラップは4か所の小さな接着点しかなく、とにかく接着しづらいわ、強度がないわでどうにかしてほしい部分。
仕方ないのでセメントで接着してある程度固まったところで瞬着で強引に留めています。
完成後ここを持つのはかなり危険です


機関砲も差し込む先端に凸状の突起があって、翼の中の穴に嵌るんですが、その穴が大きすぎて全然角度などが決まらない・・・
ということで、φ1.2mmのプラロッドを穴を開けて埋め込んでから主翼に差し込んで固定しています。

乗降ステップは胴体側に浅い凹状のくぼみがありますが、ここにどうやって接着させようというのか?
まるで簡易キットのイモ付けですわ

ここはステップのロッドをΦ0.5mmの洋白線に変え、くぼみに穴を開けて差し込んでいます。
ちょっと角度が変ですがスルー(笑)

ピトー管はキットのパーツをそのまま使用しています。

翼端灯、航法灯は裏からEXシルバーを塗ってから、クリアーレッド、クリアーブルーに


排気汚れは少し控えめにいれました

さて、最後にパイロットを乗せようかと思い、塗装前にコクピットに入れて確認しようと思ったら入りません

腕というか肩幅が開口部より広く、どうやっても入りません。
マジか~

組説ではこの段階で入れることになってるよね、ハセガワさん・・・


まぁ、パイロットは正直乗せようかどうしようか迷っていて、インストでも最後に乗せるようになっていたから後でいいやと思っていたので諦めがつきました(笑)
ということで完成です!
















ハセガワ1/32 中島 キ84 四式戦闘機 疾風
製作開始:2020年5月10日
完 成:2020年6月7日
価 格:4,200円(支給品)
これで4月初めから続いた完成品見本製作のお仕事は終了です。
2か月ちょっとで1/72 1機、1/48 2機、1/32 1機の計4機を製作しました。
なかなかハードでしたが、歯磨き粉マスキングを試したりして楽しかったです。
さて、これでプライベートものに戻れますね。
ではまた!
この記事へのコメント
原市場ハリマオ
疾風完成おめでとうございます
隼も良いですが 疾風もスタイル良いですね
尾翼のマークやっぱりカッコいいです!(^^)!
プロペラがこんな色合いなのは
初めて知りました、搭乗員が入らない((+_+))のは
ご愛敬ですね(^^)/
日の丸航空隊
「疾風」完成おめでとうございます。
ハリマオさんも仰ってますが、「隼」も良いですが「疾風」の方が格好いいですね。
エンジンの大きさと、機体の大きさがピッタリだからでしょうね。
日本陸軍機の中で一番好きな機体です。
上面の「剥がれ」も綺麗に剥がれていて(?)良い感じです。
歯磨き粉マスキングは一度挑戦してみたい技法です。
これで「製作依頼品」は全て完成となったのですね。(拍手~)
これからはプライベート作に集中できますね。
お疲れ様でした。
ヒロシ
>疾風完成おめでとうございます
>隼も良いですが 疾風もスタイル良いですね
ありがとうございます。
>尾翼のマークやっぱりカッコいいです!(^^)!
>プロペラがこんな色合いなのは
>初めて知りました、搭乗員が入らない((+_+))のは
>ご愛敬ですね(^^)/
尾翼のマークをデカールを使わずに塗装で入れたので、そう言っていただけるとなんか嬉しいです。
プロペラの色は日本軍機の中でも疾風はちょっと特殊なんですよね。
パイロットが後から入らないとは思いもしませんでした。
ハセガワの人ちゃんと確認したのかな?してないな(笑)
ヒロシ
>「疾風」完成おめでとうございます。
ありがとうございます。
>ハリマオさんも仰ってますが、「隼」も良いですが「疾風」の方が格好いいですね。
>エンジンの大きさと、機体の大きさがピッタリだからでしょうね。
>日本陸軍機の中で一番好きな機体です。
隼はスマートで華奢な感じですが、疾風は均整がとれていてカッコいいですよね。
私も好きです。
>上面の「剥がれ」も綺麗に剥がれていて(?)良い感じです。
>歯磨き粉マスキングは一度挑戦してみたい技法です。
歯磨き粉マスキングは手近にあるもので簡単にできるのでお勧めですよ。
>これで「製作依頼品」は全て完成となったのですね。(拍手~)
>
>これからはプライベート作に集中できますね。
>
>お疲れ様でした。
はい、これで終わりました~
まずはRX-7を再開しようと思ってますが、飛行機も新しい箱を開けようかと画策中です(笑)
オートビルダーS
カッチリとしたフィニッシュに、ウェザリングが効いてますね(^^)
いつもながら塗装が素晴らしいです。
最終組み立てにいりいろ手を加えてますね。
私の苦手な工程なので参考になります。
ともあれ一連の依頼品、お疲れ様でした(^^)
ヒロシ
>
>ヒロシさん、ハセガワ1/32 四式戦闘機 疾風の完成、おめでとうございます。
>カッチリとしたフィニッシュに、ウェザリングが効いてますね(^^)
>いつもながら塗装が素晴らしいです。
ありがとうございます。
ウェザリングはもう少しキツ目にしても良かったかな?とも思いましたが、完成品見本なのであまり過激にやらない方が良いかなと思いまして(笑)
>最終組み立てにいりいろ手を加えてますね。
>私の苦手な工程なので参考になります。
>ともあれ一連の依頼品、お疲れ様でした(^^)
昔一度作っているんですが、最終工程でこんなにいろいろ手を加えないといけなかったっけ?という感じでしたが、これが当時のハセガワクオリティでしょうね(笑)
あきみず
32のキットのモールドの精密さは、さすがです。
ですが小物の取り付けガタは、うまくフォロー
されています。 防空隊の白帯と47戦隊が疾風には
似合います。カッコいいです。
日本機が続いて次は何でしょう。
0-sen(零銭)
やはりプロが作るとこうなるでぇ!と言う自負にも似た完成度が伝わって来ますね。塗装の剥離やウェザリングも素晴らしく、是非手本にさせて頂こうと思います。ハセガワの1/32は外観の情報量が全般的に少ないように思うので、リベット打ちやディティールアップが必須のように感じていて、中々手が出なかったのですが、ほぼ素組でもこれだけの作品に仕上がると言う良い見本のようにも思います。何だか1/32キットを作りたくなって来ました。Bf108でも作りましょうか?
ヒロシ
>
>疾風完成おめでとうございます。
ありがとうございます。
>32のキットのモールドの精密さは、さすがです。
>ですが小物の取り付けガタは、うまくフォロー
>されています。 防空隊の白帯と47戦隊が疾風には
>似合います。カッコいいです。
大きい分モールドは精密ですが、私としてはもっと全面にリベットが入っていても良いと思います。
この47戦隊のマーキングは有名ですしカッコいいですよね。
>日本機が続いて次は何でしょう。
次はF-5Eです。
ヒロシ
>疾風の完成おめでとうございます。当方のPCがネットワーク不良でコメントが遅くなりすみません。やっと回復しました。(復旧原因が良く分からない?)
ありがとうございます。
ネットワーク不良が直ったようで良かったです。
>やはりプロが作るとこうなるでぇ!と言う自負にも似た完成度が伝わって来ますね。塗装の剥離やウェザリングも素晴らしく、是非手本にさせて頂こうと思います。ハセガワの1/32は外観の情報量が全般的に少ないように思うので、リベット打ちやディティールアップが必須のように感じていて、中々手が出なかったのですが、ほぼ素組でもこれだけの作品に仕上がると言う良い見本のようにも思います。何だか1/32キットを作りたくなって来ました。Bf108でも作りましょうか?
今回の作品は完成見本なので、デカールを使うと経年劣化で色が飛んでしまうので、極力塗装で行いました。
また塗装の剥離の歯磨き粉マスキングなどは、練習を兼ねてやってみたんですが、結構上手くいきました(笑)
仰る通りハセガワの1/32は外観の情報量が全般的に少ないというのは否めませんが、塗装で頑張れば結構いけますね。
Bf108ぜひ作ってください!(^^♪